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キャリアアップ講演③(講師:九州工業大学教授 齊藤 剛史 氏)

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 11月18日(木)5限目に、大津校舎1・2年生を対象として本年度3回目の進路講演会(キャリアアップ講演③)をオンラインで開催しました。今回は、九州工業大学情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授 齊藤 剛史 氏による講演会で、テーマは、「情報工学のもたらす新世界探訪―情報工学の可能性は∞-」です。
 情報工学はどのような分野であるか、高校時代に何をすべきかを具体例を挙げてわかりやすく説明してくださいました。特に、読唇技術という音声を用いずに映像の人物の口の動きで発話内容を推定するという最新の技術が紹介されました。この技術が実用化されると、乗車内や図書館等の声を出し難い場所や加齢等により音声コミュニケーションが困難な方がコミュニケーションすることも可能になり、次世代の音声認識技術として期待されており、本校の生徒の中からも将来この分野で貢献する人物が出てくるかもしれません。
 また、「高校時代何か特別なことをすることもいいが、今学校で学ぶべきことをしっかり学習してほしい。」 、「基礎的な学力を高校時代にしっかりと身に付けておくことが大切である。」とアドバイスを頂きました。これは、情報工学に限らずどの分野でも共通していることなので、今後の生徒の進路実現への励みになったと思います。
 質疑応答では、「工学系に進むときの大学選び」といった 現実的な質問から、「ITやAIが発達することによりSFのようにロボットが世界を征服することってありますか?」というユーモラスな質問に至るまで、第一線の研究者から貴重な意見を聞くこともできました。
 今回の講演は、教科書に載っていない時代の最先端の研究という「生きた学問」に触れるとともに、見聞を広め、刺激を得られた有意義な講演でした。